休む理由を説明しない――回復を守るための論理的コミュニケーションコード

フェーズ1:認知バグ修正と罪悪感の消去

はじめに:回復を壊す最大の敵は「善意の干渉」

思考の交通整理や、思考の二重処理停止によって、
あなたはすでに「内側の敵」――自己嫌悪や自己犠牲――と距離を取り始めています。

しかし、回復を妨げる最大の敵は、
外部からのプレッシャーであることが少なくありません。

「いつになったら良くなるの?」
「少しは外に出た方がいいんじゃない?」
「そんなに休んでいて大丈夫か?」

これらの言葉は、悪意ではなく「善意」で投げられることが多い。
だからこそ、あなたは反論も拒絶もできず、
説明・弁解・自己正当化にエネルギーを浪費してしまいます。

Satsuki式の結論は明確です。

回復期に必要なのは、理解ではない。
摩擦を発生させない防御構造である。

この記事では、
感情を使わず、論理だけで距離を確保する
再発防止のためのコミュニケーションコードを提示します。

原則:相手に「理解」を求めない

このコードを実行する前に、
最も重要な前提を確認します。

論理①:脳の「機能差」は説明不能である

あなたの脳は、
機能特化・高負荷型のシステムです。
除雪車のように、特定条件下では高性能ですが、
通常環境では燃費が極端に悪化します。

普通車しか知らない人に、
除雪車の構造を説明することはできません。

説明しようとするほど、

  • 詳細化
  • 感情の補足
  • 自己弁護

が必要になり、
説明コスト=回復リソースが奪われます。

結論は一つです。

理解されることを目標にしない。
干渉を止めることだけを目的にする。

論理②:家族は「最大の摩擦源」になりやすい

AC的背景を持つ家族や近しい人ほど、
あなたの「休んでいる状態」を

  • 怠慢
  • 甘え
  • 社会的失敗

として解釈しがちです。

これはあなたの問題ではありません。
彼らの思考コードの問題です。

彼らを説得する必要はありません。
あなたの回復は、彼らの納得を条件にしてはいけない。

Satsuki式:外部干渉を遮断する3つの介入コード

目的は一貫しています。

感情を使わず、
「事実・構造・期限」だけで壁を作る。

介入コード①:病状を「感情」ではなく「機能データ」で伝える

説明に感情を混ぜた瞬間、
相手は助言・評価・介入を始めます。

それを防ぐため、
機械の故障として説明します。

構成テンプレ

  • 事実
     「現在、医師の診断により療養中です」
  • 機能データ
     「思考処理機能が低下しており、判断・対応ができません」
  • 結論
     「そのため、完全に休止することが最も効率的です」

ポイントは、

  • つらい
  • 苦しい
  • 分かってほしい

を一切使わないこと。

これは説明ではなく、
稼働停止の通知です。

介入コード②:「期限付きバリア」を設定する

相手が最も不安になるのは、
「いつまで?」が見えないことです。

そこで、回復ではなく期間を提示します。

実践コード
「医師と相談し、
○月○日までは治療に専念します。
それまでは連絡・相談は控えます。」

重要なのは、
その日までに治るかどうかではありません。

その日まで守られる境界線を作ることです。

期限は、
自分で決めて構いません。
これは治療計画ではなく、防御壁の設計です。

介入コード③:摩擦を最小化する定型応答を用意する

突発的な干渉は、
判断を鈍らせ、感情を消耗させます。

事前に「返答コード」を決めておきます。

定型応答例

  • 「いつ治る?」
     →「○月○日に再評価予定です。それまでは経過観察です」
  • 「散歩したら?」
     →「現在は主治医の指示で静養中です」
  • 否定・価値攻撃
     →「そうなんですね」+距離を取る

反論しない。
説明しない。
戦わない。

摩擦を起こさないことが勝利条件です。

防御コードがもたらすもの

回復とは、
自分を守る環境を整える作業でもあります。

理解を求めないことは、
冷たさではありません。

それは、
思考の燃費を守るための
極めて合理的な自己防衛です。

論理的なバリアを張ることで、
あなたはようやく
回復という本来の職務に集中できる状態になります。