【Satsuki式フェーズ2】ハイブリッド駆動。論理と感情を統合し「自分の道」を開拓する設計図

Satsuki式:論理的メソッド

はじめに:私たちが目指すもの

こんにちは、Satsukiです。

全5回にわたってお届けしてきた「主観の再起動」シリーズ、今回が最終回です。

  1. 感情は、人生を動かすための「燃料」である。(定義)
  2. 安全に再起動するための最終チェック(準備の確認)
  3. 解凍時の痛みは、回復のサインである。(恐怖の克服)
  4. 「バグ」と「本音」を仕分け、本音だけを採用する。(技術)

これらが揃った時、あなたの脳内で起きていること。

それは、「論理と感情のハイブリッド駆動」の開始です。

ハイブリッド・エンジンの完成

これまでの私たちは、どちらか片方しか使えていませんでした。

発症前:
感情(恐怖・義務感)だけで暴走し、論理が死んでいた。

フェーズ1:
論理だけで生存し、感情が凍結していた

フェーズ2の完了形は、この両方が噛み合った状態です。

「感情」という高出力エンジンが「これをやりたい!」と強烈なパワーを生み出し、「論理」という精密な制御システムが、それを社会の中で実現可能な形に変換して出力する。

この状態こそが、ギフテッドやHSP、ACと呼ばれる私たちが本来持っていた、「機能特化脳(除雪車)」の真の姿です。

もう、近所のスズメバチの巣を駆除したり、他人の家の前の落ち葉を掃除したりする「雑用ヒーロー」になるために、そのパワーを使う必要はありません。

除雪車(あなた)の本来の任務は、「あなたが望む道を突き進むこと」です。

その巨大な馬力は、誰かに消費されるためではなく、あなたの人生を開拓するためだけに搭載されているのですから。

ハイブリッド駆動のシミュレーション

統合された脳内では、このような高速通信が行われます。

🔥感情(燃料):
「私は、この絵を描いて生きていきたい!」(強力な衝動)

🧠論理(制御):
「了解した。その高出力な熱意を採用する。しかし、今の貯金残高でいきなり独立するのはリスクが高く、システムダウンの危険がある」

🧠論理(再構築):
「したがって、まずは副業から開始し、半年後に個展を開くルートを設計する。感情よ、モチベーションを維持してくれ。面倒な手続きは私がやる」

🔥感情(燃料):
「分かった!それならワクワクする!」

これが、感情を殺さず、論理で守りながら進むということです。

自己犠牲の完全終了

Satsuki式メソッドのゴールは、「うつ病を治すこと」だけではありません。 うつ病の原因となった「自己犠牲システム」を完全にアンインストールし、新しいOSで人生を再構築することです。

「自分勝手」でいいのです。

あなたがあなたの感情を満たすために生きることは、誰にも咎められることではありません

以前の記事でも伝えましたが、「整備不良の救急車」は誰も助けることができません。
あなたが自分を犠牲にしてボロボロである限り、あなたは誰の役にも立てないのです。

逆に、あなたが「自分のため」に堂々と雪をかき分けて進めば、あなたの後ろには「道」ができます。その道が、結果的に後から来る誰かを助けることになる。

「自分のために生きること」こそが、最大の社会貢献である。

これがSatsuki式メソッドが到達した、自己犠牲に対する最終的な論理回答です。

1/2 四捨五入すれば 1

私は自伝小説のタイトルに「1/2 四捨五入すれば1」と名付けました。

『1/2』は四捨五入すれば確かに『1』になります。
しかし、『四捨五入』という極めて大雑把な方法で、残りの半分があたかもあるように定義されるという、強引で理不尽な状態です。

作中にはそんな強引で理不尽な状態が、10以上の意味で主人公を取り巻きます。
存在しない残りの『1/2』を補おうとする、存在するものとみなされる、存在するものと見せかける状態。

そのうちの一つの意味が、 論理と感情がバラバラに引き裂かれていた私たちです。

しかし、論理で自分を守り、感情で自分を動かす。 この二つを統合できた時、私たちは「1」になれます。

そのうちきっと晴れてくる

今はまだ、解凍の痛みに耐えている最中かもしれません。 まだ、自分の「好き」がわからないかもしれません。

それでも、論理という地図さえ手放さなければ、迷子にはなりません。

焦らず、思考のバグを一つずつ修正し、感情の声を拾い上げてください。 分厚い雪雲の上には、必ず太陽があります。

正しい設計図に基づいて再構築されたあなたの脳なら、必ずそこへたどり着けます。

 

そのうちきっと、晴れてきますから。

 

道に迷ったら、いつでもここに戻ってきてください。
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