再発を遠ざけるための食習慣──心を安定させる「脳の材料」を無理なく摂る

フェーズ1.5:リソース管理と燃費改善

食事は「脳への投資」である

回復して日常に戻るまでの道のりは、長い。
私自身も、まだその途中にいる。

この状態は「終わった」「治った」ではなく、
安定して稼働しているに近い。

だからこそ、
「再発を完全に防ぐ」よりも、
再発をできるだけ遠ざけたいと思う。

運動や思考の整え方も大切だが、
私が最も簡単で、最も継続できると感じたのは
日々の食事だった。

なぜなら、
回復とは「脳というシステムの修復」だからだ。

脳は、材料がなければ働けない

情報のやり取りを担う仕組みは、
すべて「材料」から作られている。

骨に栄養が必要なように、
脳にも材料が要る。私は以前、
この状態を「脳の疲労骨折」に例えた。

修復も、再発防止も、
まず材料ありきだ。

しかも、
ストイックな食生活は不要だし、
闘病中に料理を頑張る必要もない。

消耗してしまっては、本末転倒だからだ。

心の安定に関わる「材料」の正体

安心感や安定に関わる情報物質は、
体内で勝手に生まれるものではない。

その材料になるのが、
トリプトファンと呼ばれる栄養素だ。

材料が途切れれば、
出力は不安定になる。

だから必要なのは、
「完璧な食事」ではなく
材料を切らさない仕組みだ。

無理なく摂れる「脳の材料」3選

バナナ:最も手間のかからない補給源

皮をむくだけ。
考えなくていい。

甘さがあるので、
食欲がなくても口に運びやすい。

「今日はこれでいい」
そう思えること自体が、回復向きだ。

納豆・豆腐:開けるだけで成立する

調理不要。
パックを開けるだけ。

ご飯がなくても、
それだけで成立する。

それすら辛い時期は、
私は粉末の大豆由来プロテインを
牛乳に溶いて飲んでいた。

結果的に、
かなり合理的な選択だった。

牛乳・チーズ:安心を添える習慣

乳製品も、良質な材料になる。

特に飲み物は、
行動コストが低い

夜、落ち着かない時は
温かい飲み物や常温の水が
システムを静かに緩めてくれる。

個包装のチーズは、
思考を使わずに摂れる点で優秀だ。

材料を「使える形」にする補助要素

材料があっても、
変換役が足りないと効率が落ちる。

その役割を担うのが、
ビタミンB6だ。

調理が大変な時期は、
缶詰やレトルトで十分。

完璧さより、
欠けている部分を少し埋める意識が大切だ。

結論:優しく続く仕組みを作る

再発を遠ざけるのは、
意志の強さではない。

  • 今日はバナナを食べた
  • 納豆だけは口にした
  • 水を飲めた

それで、十分だ。

自分を肯定するのが難しければ、
脳の頑張りを肯定するという考え方もある。

材料を届ける。
それだけで、システムは応えてくれる。

次の食事で、
「一番楽に足せるものは何か」
それだけ考えてみてほしい。

チーズ一切れでも、
それは立派な一歩だ。