はじめに:最も危険な「回復した気がする錯覚」
状態が少し上向いたと感じた日。
その瞬間に、多くの人が同じ落とし穴に落ちます。
「今日はいけそうだ」
「昨日できたんだから、今日も大丈夫なはずだ」
そう思って動きすぎ、
翌日、まるで振り出しに戻ったかのように動けなくなる。
上向きかけた安心感が、
一気に自己嫌悪へ反転する。
この落差は、想像以上に心を削ります。
私自身、この循環を何度も繰り返しました。
これは失敗ではありません。
設計を知らないまま動いてしまった結果 です。
この記事では、
を構造的に整理し、
回復を前進させるペース感覚 を言語化します。
調子の「波」は異常ではなく、回復プロセスの一部
まず前提として、
調子の波は意志や根性の問題ではありません。
これは、
思考システムが回復途上にあるとき、必ず起きる挙動 です。
エネルギー残量が不安定な状態
回復途中の思考システムは、
一度に使えるエネルギー量が少なく、
回復速度も一定ではありません。
- 少し動ける日
- ほとんど動けない日
が混在します。
「調子が良い日」とは、
エネルギーが やや多めに残っているだけの日 です。
使い切っていい余剰ではありません。
次の低下に備えるための緩衝材 です。
コントロール機能がまだ安定していない
司令塔の役割を担う部分が完全に安定していないため、
といったズレが頻発します。
今日は軽く感じた行動が、
別の日には一気に負荷になる。
この不安定さを
「おかしい」と捉えないこと。
仕様です。
「良い日」の扱い方が、回復を分ける
調子が良い日は、
最も注意が必要な日でもあります。
NG:貯金マインド
これは、
エネルギーを 一気に使い切る設計 です。
結果として、
翌日の急降下を招きます。
OK:投資マインド
良い日は、
「頑張る日」ではありません。
回復の持続性に投資する日 です。
達成感よりも、
余白を残すこと を優先します。
その余白が、
次の低下を和らげます。
「悪い日」の正しい位置づけ
動けない日が来ると、
思考はこう囁きます。
「またダメになった」
「何も進んでいない」
しかし、
これは誤認です。
悪い日は「後退」ではない
悪い日は、
です。
進んでいないのではなく、
崩れないように支えている状態 です。
目標を最低ラインに設定する
悪い日の目標は、
「普通にできること」ではありません。
- 食べる
- 水分を取る
- 横になる
これができていれば、
その日は 100点 です。
それ以上を求める必要はありません。
波に飲まれないためのSatsuki式習慣
習慣①:体調を「ざっくり」記録する
正確さは不要です。
- 今日の調子(5段階くらい)
- 睡眠時間
- 活動量
これだけで十分です。
目的は、
自分の波のパターンを知ること。
感情ではなく、
傾向として捉えられるようになります。
習慣②:「少し余力を残す」ことを成功と定義する
調子が良い日ほど、
途中で止める。
「ここでやめるのが、今の最適解」
そう判断できた日は、
非常に質の高い一日です。
その判断力自体が、
回復の証拠です。
回復は一直線ではない
回復は、
一直線に上がるものではありません。
海の満ち引きのように、
上がったり下がったりしながら、
全体として水位が上がっていきます。
下がった日は、
上がる準備をしているだけ。
焦らなくていい。
あなたは、
ちゃんと前に進んでいます。

