「好き」が分からないのは、壊れたからじゃない── 主観インターフェースが凍結されたまま生き延びてきただけだ

フェーズ2:感情の再接続と主観インターフェース

はじめに:論理で生き延びてきた人へ

あなたはこれまで、
「好き」「やりたい」という曖昧な感覚よりも、
論理・成果・役割を優先することで人生を成立させてきた人だと思います。

その結果、今こう感じていないでしょうか。

  • 何をしたいのか分からない
  • 好きなことを聞かれても答えが出ない
  • 周囲の期待をなぞることはできるが、自分の欲望が見えない

これは欠陥でも、感情が鈍ったわけでもありません。
生存戦略として、主観へのアクセスを停止してきただけです。

この記事では、
「好きが分からない状態」を異常として扱わず、
論理的に起きている現象として分解し、再接続する手順を示します。

問題の定義:主観インターフェースの凍結

結論から言います。

「好きが分からない」のは、
主観インターフェースが“凍結”された状態です。

なぜ凍結が起きたのか

幼少期から、

  • 周囲の期待を読む
  • 空気を壊さない
  • 役割を果たす
  • 成果で価値を証明する

こうした行動が、生存に直結していた場合、
主観的な「好き・嫌い」は優先度の低い情報になります。

論理構造

  • 主観に従う
     → 周囲の期待から外れる
     → 生存リスクが上がる

その結果、生存コードはこう判断します。

「主観データは危険。アクセス不能にしておこう」

これが、主観インターフェースの凍結です。

バグの結果:論理的燃料だけで走る人生

主観が凍結された状態では、行動の燃料は限られます。

  • 義務感
  • 責任感
  • 他者貢献
  • 期待への応答

これらは非常に強力ですが、消耗型燃料です。

短距離では高出力でも、
長距離を走り続ける設計ではありません。

そのため、ある地点で必ず起きます。

  • 何をしても動けない
  • 使命感が尽きた瞬間に停止する
  • やりたいことが分からない」という空白

これは怠惰ではなく、
燃料切れを起こした高性能CPUの自己保全反応です。

Satsuki式・主観インターフェース解凍プロセス

感情論で「好きになろう」としても、凍結は解除されません。
必要なのは、論理コマンドです。

ステップ1:アクセス許可を論理的に与える

まず、主観を使うことに正当性を与えます。

ここで使うのが、
すでに導入した「コスト認知の正常化」です。

再定義

  • 主観=非効率
    → ❌
  • 主観=CPUの長期稼働に不可欠なエネルギー供給
    → ⭕

好きに従うことは贅沢ではなく、メンテナンス
そう定義し直します。

ステップ2:主観ログの強制出力

次に、感情を「評価せずに」データ化します。

収集するログ

  • 一瞬でも楽だったこと
  • 少し嫌だと感じたこと
  • 理屈抜きで時間が過ぎた瞬間
  • 何となく引っかかったこと

ポイントはこれです。

  • 意味づけしない
  • 正当化しない
  • 生産性で評価しない

ただ
「CPUが反応した」という事実だけを記録します。

ステップ3:低負荷プロセスによる実験

集めたログを使い、
失敗しても社会的コストがゼロな行動を実行します。

目的

脳にこう学習させることです。

「主観に従っても、生存は脅かされない」

  • ログ:SNSを見て強い不快感
    → 実験:30分SNSを閉じる
  • ログ:外でぼーっとした瞬間だけ楽
    → 実験:5分だけ外に出て立ち止まる

重要なのは成果ではありません。

「主観に従えた」という事実だけを成功として記録します。

結論:主観は、長距離用の燃料

整理すると、こうです。

  • 責任感・使命感
    → 短距離を全力で走る燃料
  • 主観的欲望
    → 長距離を安定して走る燃料

どちらかを捨てる必要はありません。

ただ、
主観を切り捨てたままでは、再起動できない

論理で凍結を解除し、
少量ずつ主観を通電させていく。

それが、
「自分の内側からエネルギーが湧く状態」への
現実的で安全な再接続ルートです。