はじめに:なぜ「何もしていないのに疲れている」のか
回復の初期段階で、多くの人が同じ壁にぶつかります。
「これだけ休んでいるのに、なぜかずっと疲れている」
「体は動かしていないのに、エネルギーが空っぽな感覚が抜けない」
これは意志の問題でも、努力不足でもありません。
原因は、思考の“量”ではなく“燃費”にあります。
私はある時、はっきりと気づきました。
疲労の正体は、行動ではなく
脳内で起き続けている“無駄な思考処理”だった
思考の燃費が悪いと、何が起きるか
思考の燃費が悪い状態とは、
解決できない問題に、延々とエネルギーを注ぎ続けている状態です。
たとえば──
これらはすべて、
今この瞬間の回復に一切寄与しない思考です。
にもかかわらず、脳はそれらを「重要案件」と誤認し、
フル稼働で処理を続けてしまう。
結果、何もしていないのに、疲れる。
休んでも、回復しない。
これは「怠け」ではなく、
思考OSのリソース配分エラーです。
Satsuki式:思考の燃費セルフチェック
以下に挙げるのは、私自身が回復初期に
毎日エネルギーを浪費していた思考パターンです。
もし、3つ以上当てはまるなら、
あなたの思考OSは今、
燃費の極端に悪い運転状態にあります。
重要なのは、
「やめよう」とすることではありません。
まず“見える化”することです。
思考の燃費改善【実践】:紙とペンを使う理由
思考が暴走しているとき、
頭の中だけで整理しようとすると、必ず失敗します。
なぜなら、
思考は“見えないまま”では整理できないからです。
そこで使うのが、
最も原始的で、最も強力なツール──
紙とペンです。
書くことで、思考は
「感情」から「データ」に変わります。
Satsuki式「思考の交通整理」
やり方は、驚くほどシンプルです。
毎日、時間を決めて
頭に浮かんでいる思考を、次の3ステップで書き出します。
① 信号:今、頭を占領している思考は何か
例:
「上司の顔が浮かんで腹が立つ」
② 分類:それはいつの話か
- 過去
- 現在
- 未来
例:
「過去(半年前の出来事)」
③ 処理:今、解決が必要か
YES / NO で答えます。
例:
「NO(もう関わらない相手)」
これだけです。
驚くかもしれませんが、
実際に書き出してみると、ほとんどの思考が
- 過去
- 未来
- 今は解決不能
このどれかに分類されます。
「解決不要」と確認できた瞬間、燃費は改善する
ここが重要なポイントです。
思考は、
無視しようとしても止まりません。
しかし、
「これは今、処理する必要がない」
と紙の上で確認できた思考は、
脳内で「重要案件」から外れます。
それだけで、
思考に割かれていたエネルギー消費は
目に見えて下がり始めます。
古代哲学との共通点
この考え方は、
古代の哲学とも一致しています。
ある哲学者はこう言いました。
変えられないものに心を使うな
変えられるものにだけ、力を使え
Satsuki式は、
この考えを「精神論」ではなく、
思考の運用ルールとして実装したものです。
まとめ:燃費が良くなると何が起きるか
思考の燃費が改善すると、
ようになります。
思考を止める必要はありません。
性格を変える必要もありません。
ただ、
無駄なアイドリングをやめるだけです。

